厚生労働省は21日に公表した医薬品医療機器安全性情報・第230号で、抗パーキンソン病薬の塩酸アマンタジン(販売名「シンメトレル細粒」=ノバルティスファーマほか)について、透析患者への使用を禁忌とすると共に、全身けいれんを起こすミオクロヌスの副作用が、直近3年間に9例報告されていることから、重大な副作用に追記したことを報告し、医療関係者に注意を促した。
同剤は1975年に発売された医薬品。年間の推定使用患者は約40万人、出荷額は推計で約55億円である。
また、セフェム系抗生物質であるセフトリアキソンナトリウム(販売名「ロセフィン静注用」=中外製薬ほか)の副作用と見られる劇症肝炎の死亡例が、直近の3年間に3例報告されたため、重大な副作用に追記したことも掲載した。同剤は86年に発売。年間の推定使用患者数は104万人、出荷額は約54億円。