2008年度の医薬情報担当者(MR)の総数が、前年比4・2%増の5万8400人に達していることが、医薬情報担当者教育センターがまとめた「09年度版MR白書」で明らかになった。MR数はこの3年間、横ばい状態が続いていたが、08年度は約2400人の増加となった。白書では、生活習慣病関連製品のコール数が伸びていることや、領域専門MRを有する企業の増加、ジェネリック薬の情報活動強化などが背景にあるとしている。
調査は、医薬情報担当者教育センターに登録された製薬企業194社とCSO18社の計212社に対し実施した。
それによると、MR総数が前年比4・2%増の5万8400人になることが分かった。内訳は、製薬企業が5万6482人、CSOが1918人。07年度はMR総数が初めて減少したが、一転して約2400人の増加となった。さらに、男女別では、男性MRが3・5%増の5万1521人、女性MRが9・9%増の6879人と順調に伸ばした。
一方、年齢構成別でみると、60歳代の男性MRが26・3%増の947人となり、定年退職者の再雇用が順調に進んでいる傾向が示された。また、専攻分野別のMR構成では、文科系が5割を占める一方で、薬剤師の占める比率が3年連続で減少し、13・9%と過去最低となった。
そのほか、MR認定証の取得率は、過去最高の96・1%を記録した。