サノフィ・アベンティスは、既存新薬の伸びなどに対応するため2010年までに錠剤の生産能力を1・6倍程度まで増強する計画を策定した。製剤生産設備の増設、包装工程の増築で対応する方向で、投資額は数十億円を見込んでいる。
同社の生産拠点は川越工場の一カ所で、錠剤生産能力は現在25億錠。それを08年には35億錠程度、10年には40億錠程度まで引き上げたい考えだ。
同社は、304年後には日本での売上高を倍増し、2500億円程度にすることを目標に取り組みを進めている。その核となる戦略品が世界的な大型品の抗血小板剤「プラビックス」(一般名:硫酸クロピドグレル)で、現在第一ファルマテックに生産を委託しているが、何らかの形で同社川越工場での生産を行う方向で準備を進めている。それら事情から生産能力の増強を図ることになった。