厚生労働省は21日、スティーブンス・ジョンソン症候群、間質性肺炎、横紋筋融解症など9副作用疾患について「重篤副作用疾患別対応マニュアル」をホームページに掲載した。これは関係学会の専門家等の協力を得て、作成を進めているもので、今後、他の疾患についてもマニュアルが作成され次第、ホームページ等に掲載していく方針だ。
同マニュアルは同省の「重篤副作用総合対策事業」の一環として05年度から4年計画で作成を進めているもの。先月開催の第2回重篤副作用総合対策検討会で、▽スティーブンス・ジョンソン症候群▽中毒性表皮壊死症▽間質性肺炎▽急性肺損傷・急性呼吸窮迫症候群▽非ステロイド性抗炎症薬による喘息発作▽薬剤性パーキンソニズム▽横紋筋融解症▽白質脳症▽偽アルドステロン症”の9副作用疾患について、評価・検討されていた。
マニュアル記載される項目は▽ 副作用名(同義語等も記載)▽患者の皆様へ(副作用の概要:早期発見と早期対応のポイント=患者さん及び患者のご家族向けの早期発見と早期対応のポイント)▽医療関係者の皆様へ([1]早期発見と早期対応のポイント=医療関係者が注意すべきポイント[2]副作用の概要=対象副作用疾患の症状等の概要[3]副作用の判別基準<判別方法>=副作用と原疾患等を判別する基準の概要[4]判別が必要な疾患と判別方法 他の疾患等との判別方法の概要[5]治療方法 副作用が発現した場合の治療[6]典型的症例概要=典型的な副作用として参考となる症例の概要[7]引用文献・参考資料=マニュアル中の引用文献及び関連資料の一覧‐‐など。
同省では、今回作成したマニュアルについて都道府県、日本医師会、日本薬剤師会、日本病院薬剤師会等に通知すると共に、厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/tp1122-1.htm)及び医薬品医療機器情報提供ホームページ(http://www.info.pmda.go.jp/)にもマニュアルを掲載。さらに同日発行の医薬品・医療機器等安全性情報(No.230)にも内容を紹介した。