日本医療機能評価機構は、「医療安全情報No.34」で、電気メスの使用によって、エトオキシエチルメタアクリル樹脂配合剤、グルコン酸クロルヘキシジンに引火し、患者が熱傷を負った事例が発生していることを報告した。
エトオキシエチルメタアクリル樹脂配合剤は、手術創に噴射後に電気メスを使用した際に引火した。使用した製品は、ノベクタンLスプレーだった。
グルコン酸クロルヘキシジンは、シーツに液が浸透したことに気づかず、電気メスを使用したため、シーツに引火した。製品は、マスキンR・エタノール液、マスキンW・エタノール液、ベンクロジドVエタノール液の三つ。
評価機構は、添付文書に「可燃性の製品」「火気厳禁」と記載のある薬剤や、添加物にアルコールなどを使用している外用消毒剤の取り扱いに注意するよう呼びかけている。