塩野義製薬は18日、経口セフェム系抗生物質製剤「フロモックス」の結晶特許が残存しているとして、5月に「フロモックス」の後発品販売を開始した沢井製薬に対し、大阪地方裁判所に特許権侵害訴訟を提起すると共に、仮処分命令の申し立てを行った。
フロモックスの物質特許は、2008年10月23日に満了しているが、結晶特許の満了日は11年3月25日となっている。塩野義製薬は、結晶特許が残存しているとして、2月19日にもフロモックスの後発品原末の輸入会社である伊藤忠ケミカルフロンティアを提訴しており、5月にフロモックスの後発品を販売した沢井製薬に対しても、特許権侵害に当たると判断し、提訴に踏み切った。