厚生労働省医政局は、医療法に基づく病院への立入検査の2007年度結果を公表した。それによると、医療法等に定める薬剤師配置の標準数に適合する病院の比率は92・8%で、前年から0・9ポイント上昇したことが分かった。ただ、北海道・東北や中国では90%に達しておらず、依然として地域差がみられた。
07年度の立入検査は、全病院の94・8%に当たる8268施設を対象に実施した。
薬剤師数の適合率は改善傾向にあるが、他の項目と比べると、医師数の86・9%、職員の健康管理の87・1%、患者相談体制の92・6%に次いで低い。
地域別にみると、いずれも前年から上昇し、格差は縮小しているものの、最高の近畿が97・4%、次いで関東が95・3%、北陸・甲信越と四国が94・3%、東海が94・0%と、9割台半ばの水準となっているのに対し、北海道・東北は87・8%、中国は89・8%だった。
また、精神等を除く一般病院の平均は93・6%で、病床規模別にみると、49床以下が86・1%と極端に低い一方、50床以上は9割を超えており、50~99床で93・6%、100~149床で95・5%、150~199床で94・2%、200~299床で95・0%、300~399床で97・3%、400~499床で94・2%、500床で以上97・5%だった。