日本製薬工業協会が5月に設立した未承認薬等開発支援センターは、8月中にWebサイトを立ち上げ、未承認薬の開発に手を上げる製薬企業の募集などを開始する。1品目当たり5000万円を上限に製薬会社の開発資金を支援し、3年間で14品目の開発を軌道に乗せたい考えだ。
Webサイトには、支援対象薬剤を明示する。
厚生労働省の「未承認薬等使用問題検討会議」で早期開発の必要性が指摘されたものの、現在でも国内での開発が未着手であったり、停滞していたりする未承認薬14品目が、当面の主な支援対象薬剤になる予定だ。
14品目のうち開発が未着手なのは、システアミン(対象疾患:シスチン蓄積症)、ベタイン(ホモシスチン尿症)、経口リン酸塩製剤(原発性低リン血症性クル病)――の3品目。
開発の支援資金として年間2億5000万円を用意。1年間に5品目ずつ支援するなど、当初の3年間で14品目の開発を軌道に乗せるという青写真を描いている。
現在、支援条件や支援額などの細則を詰めている段階。その作業が終わり次第、Webサイトを立ち上げる。