|
ロート製薬は13日、「漢方事業」に進出することを明らかにした。その皮切りとして、11月8日から全国の薬局・薬店で「和漢箋」のシリーズ名で、防風通聖散、当帰飲子、十全大輔湯、補中益気湯の4処方を新発売する。処方は順次追加していく予定。
同社では、機能性化粧品の「オバジ」や「肌研(ハダラボ)」、機能性食品「美活工房」など様々な角度からアンチエイジングや未病、セルフメディケーションに取り組んできた。その一環として、長年、西洋薬にはない漢方薬独自の効き目の良さ、特徴の研究も推進。漢方薬の薬理効果を検証・検討していく中で、現代人の慢性的な身体の悩みに漢方薬が極めて有用であると判断し、シリーズ4処方を完成させたもの。
ロート製薬では、従来より胃腸薬ブランド「パンシロン」等で培った生薬の製剤技術・研究をもとに漢方薬の研究を進めていた。近年の自然志向や東洋医学への回帰志向、身体のトラブルを対症療法的ではなく、根本から治したいという消費者ニーズの高まりを受け、その動きが一段と加速した。
その一方で、漢方薬に対する意識調査を実施したところ、消費者の関心は極めて高いものの、「自分にあったものがわかりにくい」「難しそう」といった実態が判明。そこで、指摘された漢方薬独特の分かりにくさの障壁をとり払い、顧客に「分かりやすい漢方」を提案することで、一般用漢方薬市場に効果的な参入が図れるというコンセプトの下、今回の漢方薬事業参入に至った。
新製品の特性は、ロート製薬独自の視点から「分かりやすい漢方薬」を提案するため、効能・効果を顧客に分かりやすく伝えるためのパッケージを採用。店頭で吊り下げ陳列も可能な一週間分の小袋タイプもラインナップした。
第一弾として、防風通聖散、当帰飲子、十全大輔湯、補中益気湯の4処方を発売し、順次アイテムを追加していく予定である。なお、「防風通聖散」はナショナルブランド品として販売し、テレビCMなどの広告を実施する。
価格帯(希望小売価格/税込)は、一週間分で1418円01995円、3週間分で3675円05775円の見込み。