インフルエンザのパンデミック(大流行)対策を進めているEUの共同研究プロジェクト「FLUPAN」は、H7N1型ウイルスに対するワクチンの第I相試験をノルウェーで開始した。プロジェクトに参画し、ワクチンの臨床試験用ロットを製造、提供するフランスのサノフィ・パスツールが明らかにした。
新型インフルエンザ対策では、世界的にH5N1に焦点が当たっているが、H7は欧州で過去3年にヒトへの感染例もあり、依然として大きな脅威だとしている。
FLUPANには同社のほか、英国国立生物研究所(NIBSC)、英国リーディング大学、イタリア高等衛生研究所、英国健康保護庁(HPA)、ノルウェーベルゲン大学が参加している。
第I相試験は成人60人を対象に、ワクチンの免疫効果を増強させる効果を持つ水酸化アルミニウムアジュバントを含有したものとしていないもの、それぞれ12μg、24μg製剤の4群に分けて接種し、免疫応答や安全性を検討する。