ジェネリック(GE)薬の製造販売を事業の主体とする企業が集まる医薬工業協議会は27日、2005年度経営実態調査をまとめ発表した。前年度より業績は改善したものの、売上高は9・2%増と、前年度に続き一桁の低い伸びにとどまった。
医薬協は、GE薬の使用を促す流れの中にありながら、▽GE薬を使えるようにする制度が十分に整備されていない▽医療関係者のGE薬に対する認識が醸成されていない▽長期収載品を主体とする先発薬メーカーの強い防衛――が背景にあり、伸び悩んでいると分析している。
会員37社の売上高合計は、9・2%増の3381億円。販管費は、MRの増員や安全対策、製剤開発にかかる費用の増加により、11・7%増えて915億円(研究開発費9・1%増、227億円)となった一方で、営業利益は前年度のマイナスから一転して14・3%増の359億円となった。