ニプロ(本社大阪市)と日医工(本社富山市)の2社は21日、両社の医療用医薬品分野の研究・開発、生産、営業など業務の広範にわたって協業関係を締結することで基本合意した。資本提携は結んでいない。
今後、日医工がニプログループ企業への製造委託を行うほか、ニプログループのニプロファーマやニプロジェネファの製品を日医工の販売網を通じて販売するなどの共同販売を開始する。両社が培った医療用医薬品分野の種々のノウハウなど経営資源を有効活用することで、それぞれの医薬品事業を発展・拡大させる考え。
協業内容は、[1]両社の営業力を生かすことで販売額の増加が期待できる製品についての共同販売[2]両社で合意した製品(抗癌剤、抗生物質などの各種キット製剤、OD錠等の特殊製剤、DDS製剤など)の迅速な承認の取得、広範囲な製品の開発を目的とする共同研究・開発[3]製剤技術。製造設備等を有効活用する事を目的に製造委受託などを行い生産の効率化、合理化を図る””など。
現在、ニプロの医療用医薬品製造・受託事業は、売上高352億円(06年3月期連結ベース)で、年率30%伸長を目標に設定。2010年3月期には、売上高800億円を目標として掲げる。日医工は06年11月期連結で売上高295億円を見込んでいる。