薬業健康食品研究会の表示委員会は、健康補助食品の「表示ガイド」を作成した。メーカーの製品表示担当者などに向けて、健康補助食品の表示に関する必要項目や留意事項などを解説したもの。「一括表示」(枠内表示)と「その他表示」(枠外表示)への記載必要項目を示した上で、各項目について厚生労働省の関係法令・通知や、運用上の留意点など記載した。なお、年内を目標として「広告ガイド」の作成も進める予定にしている。
同研究会(会員80社)は、薬業に関連する企業・個人で構成される団体で、日本健康・栄養食品協会の支援団体の一つ。ガイドは、研究会会員が健康補助食品の表示を行う際の一助とすることを目的として、関連する法規や指導を基に作成された。
第1部では、一括表示についてまとめた。一括表示では、[1]名称[2]原材料名[3]内容量[4]賞味期限[5]保存方法[6]原産国名[7]製造者等[8]その他――の表示が必要となる。
原材料名は、食品添加物以外の場合は、▽原材料に占める重量の割合が多い順に記載▽最も一般的な名称で記載――すべきことなどが明記されている。添加物の場合はその役割に従って、[1]保存性を高めるもの[2]味、香り、色、口当たりを良くするもの[3]栄養成分を強化するもの[4]食品の製造加工に使用するもの――に大別されることを示した上で、添加物の表示が必要な食品、表示対象となる添加物、食品への添加物表示の原則などを解説した。
第2部には、その他表示に関する規定がまとめられた。その他表示では、[1]商品名[2]食品であることの明示[3]栄養表示[4]規格成分表示[5]摂取量および摂取方法[6]摂取上の注意[7]問い合わせ先(お客様相談室)[8]容器包装等の識別マーク(リサイクルマーク)[9]JHFAマーク[10]開封後の保存上の注意[11]税込み希望小売価格――の表示を求めている。
このうち栄養表示基準については、適用範囲や表示方法、強調表示などについて詳細な説明が加えられている。