三共は31日、味の素が開発中の新規糖尿病治療薬「AJD101」について、全世界における独占的な製造・開発・販売権を取得した。同剤の導入によって、三共は重点領域の一つである糖尿病領域の強化を狙う。
AJD101は、経口投与によってインスリンのシグナル経路を活性化し、血糖降下作用を示す、従来にない新しい作用機序を示す糖尿病治療薬。非臨床試験の結果から、低血糖を起こしにくく、膵β細胞のインスリン分泌能低下を来しにくい可能性が示唆されているという。
現在、味の素が欧米でPIを実施中であり、PIIからは三共が単独開発する。日本国内ではPIIaまで味の素が単独で開発を進め、それ以降は両社が共同で開発していく。
三共と味の素は、2001年12月に速効型食後血糖降下剤ファスティック錠の販売で提携を行っており、今回が提携の第2弾となる。