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三洋電機は、活性酸素により空気中のウイルスの不活化や除菌などを行うシステム「ウイルスウォッシャー」を開発し、同システムを搭載した空気清浄機などを発売することになった。浮遊菌、スギ花粉アレルゲン、浮遊ウイルスの99%を抑え、特に関心が高い鳥インフルエンザウイルスにも同じ効果を持つという。9月1日から家庭向け空気清浄機や加湿器、ファンヒーターの販売を始め、10月31日からは学校、病院といった公共機関向けシステムも売り出す。
ウイルスウォッシャーは、関心が高まっているインフルエンザや花粉症などを防ぎたいという需要に応え、開発されたもの。水道水に含まれる塩素から生み出す次亜塩素酸と酸化水素ラジカルの2種類の活性酸素を含んだ電解水を生成し、菌やウイルスを押さえ込む仕組み。
同社では、病院や学校といった公共機関向けとして据置型の空間清浄システム「VW”VF10B」と組込型の空間清浄システム「VW”SN07A」のほか、家庭用として空気清浄機「ABC”VW24」と加湿器「CFK”VW50G/70G」、加湿セラミックファンヒーター「RSF”VW500」の製品を用意した。VW”SN07Aの受注は11月30日から開始する。
価格は、家庭用3製品はオープン価格。VW”VF10Bは36万6900円(税込)、VW”SN07Aは16万8000円(同)。
野中ともよ代表取締役会長は8月28日の新商品発表会で、地球環境問題への挑戦などを掲げたビジョン「シンク・ガイア」に基づく製品だとし、地球環境の問題の一つであり、若年者の死亡率が高い鳥インフルエンザの予防に貢献したいとした。同社では、これらに搭載製品で今年度100億円の売り上げを目指す。