エスエス製薬は、医療用非ステロイド性抗炎症薬のジクロフェナクナトリウムを配合した、スイッチOTCの外用鎮痛消炎剤「イブアウター」を、5月1日に発売する。慢性的な肩こり痛に悩む20~40代の女性をターゲットに、テープ、パップ、ゲルの3剤形5アイテムを投入。コアブランドの一つである「EVE」の強化を図る。従来の内服薬に外用薬が加わったことで、「EVE」ブランドはより幅広い痛みへの対応が可能になった。
発売される商品は「イブアウターテープ」「イブアウターパップL」「イブアウターゲル」(全て第1類医薬品)の3品目。
「イブアウターテープ」はしわにならず貼りやすい2分割剥離フィルムを採用。粘着性・伸縮性に優れているため、肩などの関節部に適している。「イブアウターパップL」は冷却効果があり、急性の炎症を伴う痛みに効果的。肩や背中など広い範囲をカバーできる。「イブアウターゲル」は伸びがよく、目立たないので露出部にも使用が可能だ。
「EVE」ブランドはこれまで、生理痛や頭痛を中心に、女性層をターゲットとしたマーケティングを展開してきた。「イブアウター」も20~40代の女性をターゲットにシェアアップを図ることにしている。
ジクロフェナクナトリウムを配合した外用スイッチOTC薬は、大正製薬やノバルティスファーマなどからも近く発売される予定で、エスエス製薬では競合他社との差別化を図る意味でも女性層にターゲットを絞った。製品開発に当たっても女性を意識し、においが気になりにくい微香性にするなど工夫されている。
今後、積極的な営業展開を予定しており、羽鳥成一郎社長は「大量のCMを投入する」としている。5月11日からはテレビCMを放映するほか、特に女性誌や健康雑誌で積極的に広告展開する。初年度に店頭売価ベースで20億円の販売を目指しており、大型化を期待している。
発売される商品の価格・容量は次の通り。(価格は税込み)
▽「イブアウターテープ」:4枚・630円▽同:8枚・1260円▽「イブアウターパップL」:6枚・1260円▽「イブアウターゲル」:25g・1050円▽同:50g・1890円。