大日本住友製薬と住友化学は21日、大日本住友が製造・販売する「アムロジン」(一般名:ベシル酸アムロジピン)のライセンスをめぐり、ファイザー社(Pfizer Ltd.、Pfizer Corp.の2社)と訴訟になっていた件で、和解したと発表した。
和解は21日に行われ、内容は[1]ファイザー社、大日本住友および住友化学は、日本および英国で提起した全ての訴訟を取り下げる[2]ファイザー社と大日本住友製薬は、アムロジンに関して旧住友製薬が有していたものと同一の権利・義務を規定した新しいライセンス契約を締結する[3]ファイザー社と大日本住友製薬および住友化学の間には、本件和解に伴う和解金等の金銭の授受はない――が柱。大日本住友によると、同剤をめぐる新しいライセンス契約は、ファイザー社との間で、大日本住友の発足時に遡り、既に締結し直した。
一連の訴訟はまず2005年11月、ファイザー社が、大日本住友と住化に対し、同剤のライセンス契約は「大日本住友製薬」となった時点で消滅したとして製造・販売の中止などを求め、東京地裁に提訴。それに対し大日本住友と住化は同年12月、ライセンス契約の地位確認を求め反訴していた。英国でも同様の訴訟が起きていた。