患者目線で多角的評価実現
患者の視点から様々な自覚症状を報告してもらう患者報告アウトカム(PRO)による評価を、医薬品の治験に取り入れる動きが広がっている。患者目線での評価を加えることで、医薬品の有効性や安全性の多角的な評価ができるようになる。一方、スマートフォンのアプリ等で電子的にPROの情報を収集するePROを臨床現場で活用する研究も進んでいる。ePROによってタイムリーな評価が可能になり、有害事象や症状悪化の早期発見や早期対応が実現する。PROの現況や展望について、この領域に詳しい川口崇氏(東京薬科大学臨床評価学教室教授)に聞いた。